どういう意味?

「ことば」の解釈斜め読み

「これ何? 行政の責務」

  「何これ? 」:教え
 
 「教えてこれを化するは、化および難きなり。
  化してこれを教うるは、教え入り易きなり。」
                (佐藤一斎
 
 理屈や方法を教えてから、人を感化しようとしても
感化することは難しい。
 しかし、感化してから教えると、導くことはたやすい。
 
 東京都の人流(小池)知事は、「東京に来ないで!」、
飲食店等に対しては、緊急事態宣言のなか、午後8時以降も
営業していた酒類を提供する店舗は提供しないように、
それ以外の店舗も時短に応じるよう要請しています。
 
 文書要請にも応じない店舗には「命令」を検討中と
暗いお顔で発言していました。
 
 こんなことを言う位なら、山梨県を見習ってほしい。
口先だけで何を言っても、住民は素直に反応などしない。
 
 山梨県は、感染症に強い事業環境づくりを後押しし、
山梨県全体で安心・信頼を提供」することをテーマとした
利用者の安心・信頼を獲得するための「グリーン・ゾーン認証」
を創設した。
 
 しかしこの度、この認証を受けた施設から新型コロナ罹患者が
出たことをもって、この認証に批判的な人も散見されますが、
これは筋違いである。
 
 この認証は、感染防止対策に、県がお墨付きを与える形ではあるが、
この認証をもって、完全に新型コロナを阻止できるものでは無い事など、
当の制度を設けた山梨県は百も承知である。
 
 だからこそ、その都度、適宜見直し・改訂等を行って、
それを積み重ね、より良いものにしていこうとする方針が
初期の段階から見えている。
(良いデータも悪いデータも有効活用すると言う方針がある。)
 
 何処かの知事の様に、暗い顔をして「来ないで!」などと
言っているだけの者とは、取り組みの姿勢が全く違う。
 
 この「グリーン・ゾーン認証」のみで、100%新型コロナを
制御できるなどとは、誰も思っていない。
 
 しかし、罹患リスクを低減するには、如何にしたら良いかとの
方策を考え、提言し、実践する事が行政に課せられた責務でしょう。
 山梨県はそれを実践していることに、敬意を表します。
 
  ふるさと納税でもしましょうか………
 
 *春の燈や 踵を返す 三丁目
              2021.05.01.moai291

「これ何? 委託 」

  「何これ? 」:寡欲(少欲)
 
 「心を養うは、寡欲より善きはなし。」
             (孟子
 
 心の修養には、少欲知足にまさる方法はない。
欲しがるものに愛着すると、己を見失う。
 
閑話休題】:民間委託
 ●上下水道「みやぎ型管理運営方式」の是非
 
 宮城県知事が、上下水道と工業用水の水道3事業の運営権を
民間に売却する「みやぎ型管理運営方式」に前向きです。
 
 これは、県が保有する上下水道と工業用水の運営を
20年間、民間企業に委託し運営する権利を売却する方式です。
 
 現況との変更点は、下表のとおり。
 
 ※業務役割分担比較表
業務内容
役割分担
備考
現在
みやぎ型
 
事業全体の総合管理モニタリング
変わらず
浄水場等の運転管理
民間
民間
民間が実施済み
薬品・資材の調達
民間
民間に移動
設備の修繕・更新工事
民間
民間に移動
水道法に基づく水質検査
変わらず
管路の維持管理/管路・建物の更新工事
変わらず
                         (宮城県HPより抜粋)
 
 宮城県は、「これまでと同様に民間事業者と連携し、県が事業の最終責任を持って、事業を運営していきます」としていることから、
民間事業者は、最終責任から逃れられることになりラッキーです。
 
 今回のみやぎ方式では、「設備の 修繕・更新工事」や、「薬品・資材の調達」が民間受託事業者の業務になりました。
 
 みやぎ型管理運営方式では、優先交渉権者が設立するSPC(特別目的会社)に対し て、県情報公開条例の趣旨に沿った情報公開取扱規程を定め、
本事業に関する情報公開を適時に行うものと規定しています。
 
 しかし、非開示となる情報に、薬品や機器の調達価格等があり
その購入や価格は業者の思うままです。
 
「みやぎ型管理運営方式では、上工下水一体化によるスケールメリット
の発現や、運転管理を担う民間事業者に薬品や資材の調達及び設備機器の
選定も委ねることにより、大きなコスト削減を実現し、料金上昇の抑制を
期待するものです」としていますが、逆に大幅なコスト増になる可能性をも
含んでいる内容です。
 
 何故、運転管理を担う民間事業者に薬品や資材の調達及び設備機器の
選定を委ねることが、大きなコスト削減につながるのでしょうか?
 
 英国では、『必ず民間会社は利益を追求し、その結果サービスの低下、
料金の値上げをする事になる』との見通しから、「国」が民間会社を
チェックする機関を創設しました。
 
 民間企業は各種のノウハウを持っているとの評価をしている様ですが
金儲けのノウハウも十分すぎる位持っています。
 
 水道事業は代替性のないインフラです。
そして施設設備の老朽化などの問題も山積しています。
 
 今回の宮城県の「みやぎ型管理運営方式」は、最終責任は
県が持ちつつ、「薬品・資材の調達」と「設備の修繕・更新工事」を
民間企業に投げるだけの変更内容です。
 
 「みやぎ型管理運営方式」と言うから、何か斬新な個所があるのかと
思いましたが、肩透かしを食らった感もあります。
 
 しかし、参入する民間事業者から見れば、オイシイところが
あるように見えます。
 
 日本は水道インフラが整っている国なので、日本人は
水道水が直接飲める事は、普通の様に感じています。
 
 しかし世界のほとんどの国では、水道水が直接飲め
ない状況下にあります。
 
 日本のように、水道水が飲める国は、全世界で9か国しかありません。
 (2004年の15ヶ国から9ヶ国に減っている。)
 
 上水道は命にかかわり、下水道は環境問題にかかわる
重大なインフラです。
 経済性より大切な事があることを、認識して欲しいものです。
 
 民間企業(特に外国資本)に委託すれば、将来的には
水質の基準を世界の状況に合わせる事にもなりかねないとの
懸念もあります。
 
 薬品や機器の調達価格等の情報は、「公開」として欲しいものです。
 
 「利益を出すことが最大の目的である民間企業には
 水道事業はなじまない」と考えられます。
 
 水質低下を招き、日本も水道水が直接飲めない国の仲間入りを
してしまう事の無きよう、対策を講じて欲しいものです。
 
 *人夜草 傘を持つ手の あたたかき
                2021.04.30.moai291

「これ何? 再稼働 」

  「何これ? 」:根本
 
 「木があるから影がある。
  もし、斧でその木の根を伐れば、影は消える。」
               (釈迦)
 
 人は、あらゆるものの助けを受けて生きている。
生きる基本は、その根本を正すことが肝要である。
 
閑話休題】:原子力発電所原発)再稼働同意、
 運転開始40年、
 40年は、いわゆる原発の「使用期限」である。
 
 今回この40年を超える原発の再稼働を同意する
知事がいる。 福井県の杉本知事。
 
 「40年を超える原発」でも、安全対策が強化されて
いる様に見えることが、再稼働容認の判断材料らしい。
 
 立地地域の同意⇒市町村(議会)の同意⇒県議会の同意
⇒県知事の政府等への要望・同意⇒再稼働の決定。
 (既定路線:責任の分散化と、擦り合い……)
 
 また、梶山経産大臣は、原発比率を、将来約20%まで
引き上げるとしています。
 
 そんなにも、原発が安全で経済的で良いモノだと言うのなら、
日本の電源供給の100%を原発にすれば良いでしょう。
 何故しない……………
 
 「フクシマ」や「スリーマイル」、「チェルノブイリ」の
教訓を活かせない政治家など、いらない。
 
 この知事や経産大臣は、原発が抱える基本的な諸問題を
再稼働決定の有無の判断材料にはしていない。何故……?
 
 知事は、「多額の交付金」、「地域の雇用促進」などを
目当てに、再稼働同意の折り合いをつけようとしている。
 
 杉本福井県知事は、原発の再稼働は「国民、県民が不安を
抱えている中での船出になる。安全確保を第一にすすめて
もらいたい」とコメントしている。
 
 まるで他人事の様である(当事者意識の欠落)。
 
 「国民、県民が不安を抱えている」と本当に思うのなら
再稼働に同意すべきではないと判断するのが筋でしょう。
 
 事故が起きた時の責任を、知事は負えるのか?
負えるはずもない…………
 
 原発で、重大事故を起こした時の技術的手立ては
まだ確立されていない
 
 このことは、「フクシマ」の現状を見れば、明らかである。
 
 「多分事故は起こらないだろう」との甘い考えから
「再稼働」を容認するとは、何をか言わんやです。
 
 目先だけの浅はかな考えで、安易に再稼働同意とは
情けなや。
 
 40年超の原子力発電所の再稼働は、「出来レース」の
空しさだけが残る。
 
 原発の安全性も、食品の安全性も同一だとでも
思っているのでしょうか?
 
 食品の安全性も重要ですが、原発の被害レベルは
桁違いです。
 
 何だか、賞味期限の切れた食品を、
また食べさせられているような気分です。
 
(まとめ)
 この知事の判断の問題点は、原発の基本的な危険性を
一切判断材料にしていないことにある。
 
 「枝葉の安全対策の強化」のみをもって再稼働に同意する
と言うことは、理解しがたい。
 
 こうなったら「何事も無きよう神頼み」するしか無いのか?
 
 *黄金週間  人も動かず 欠伸せり
               2021.04.29.moai291

「これ何? 秘書が… 」

「何これ? 」:泰然自若
 
 「心正しければ、即ち諸境侵しがたく、
  心邪なれば、即ち衆塵染し易し。」
           (慧能
 
 慎みのある人は、外界の刺激にも、泰然としている。
邪心ある人は、誘惑に惹かれやすい。
 
閑話休題】:秘書が…
 「参院広島選挙区」、
 選挙当日、投票を呼び掛けるツイート
 
 「参院広島選挙区再選挙投票日」当日の25日午前2時頃、
野田聖子」元総務相が、自民党の候補への投票を
自身のツイッターで呼びかけたそうです。
 
 聖子曰、「秘書が誤って未明に投稿し、
それに気づいた別の秘書が早朝削除した。
深く反省している。」とコメント。
 
 何を深く反省しているのでしょうか?
もしかして、このツイートを削除したことを
反省しているのでしょうか?
 
 聖子自身は、いつ、何に気づいたの?
そして、どう対処したの?
 
 別の秘書が気づかなかったら、そのまま放置されていたの?
原稿は、聖子自身が書いたの? 秘書が書いたの
 
 聖子のツィッターに、秘書が勝手に投稿することなど
あり得ない。
 
 秘書が代筆するにしても、最終確認(投稿)は
聖子自身が行うはず。
 
 素晴らしい秘書をお持ちで、うらやましい限りです。
何か不都合があれば、身を挺して防いでくれる秘書。
まさに秘書の鏡とも言えるのでしょう。
 
 国会議員等にとって、「秘書」とは、かくも便利な
モノ」なのですね。
 
 都合が悪い事は、全て秘書の責任、
反省していると口先で言うだけで、それで
逃げ切りをはかる。
 
 いつまでも、こんなくだらない事を続けていて、
いいのでしょうか?
 
 総理候補(自称)とはあきれる。
責任とは何なのかを、もう少し理解して欲しい。
 
 軽はずみと言うより、その資質が問題なのでしょう。
これは、「公職選挙法違反」ですよ。
 
 *昼の月 野焼きの跡に 立つ煙
           2021.04.28.moai291

「これ何? 妄想五輪 」

  「何これ? 」:華ひらく
 
 「時は重ねて至ることなく、華は再び陽(ヒラ)かず。」
                (西晋・陸機)
 
 生まれたものは無常で、同じ花は二度とは咲かない。
 
閑話休題コント(習作:フェイク妄想五輪?)
 ●演目:フェイクニュース(妄想)
 
 「今日のフェイクニュース」の時間です。
一本放送MCの、「獺野月男(ウソノ ツキオ)」です。
 
 東京五輪の開催につきまして、新たな情報を
当社が独占入手しましたのでお伝えします。
 
 本大会は、当初の予定どおり、2021年7月23日から
8月8日まで開催することが決定された模様です。
 
 スカ首相は、全世界に「新型コロナに果敢に立ち向かう
大会にする覚悟だ」との強いコメントを出しています。
 
 また、この大会は、新型コロナの影響を総合的、俯瞰的に考慮した
結果、「無観客開催」、「外国人選手の招請無し」で開催する事と
なった様です。
 
 この事により、各種の競技について、「日本」が
全てのメダルを独占する事になりましたぁ~~!
 
 丸皮五輪担当相は、「この事は、五輪史上はじめての
快挙であり、国民の歓喜を呼ぶ事になるだろう」との
的外れの見解を示しています。
 
 また、田無裸厚生労働大臣は、「全世界へ、新型コロナの感染拡大を
未然に防ぐ対策を発信でき、全世界から感謝されるだろう」との
コメントを発しました。
 
 歯脂本JOC会長は、「一時は五輪開催中止も考えたが、
関係各位のご努力のおかげで、無事開催される事になり、
感激している」としています。
 
 「日本」がメダル独占とは、スバラシイですね。
その日が待ち遠しいです(永久に、来ないが…)。
 以上、一本放送の獺野月男がお伝えしました。
 
*以上、全く持って「バカバカシイ内容」でしたトサ。
 (ウ~ン、又、無駄な時間を使ってしまった………)
 
五輪の中止発言(中止決定?)
 ・誰も言い出さない「五輪中止」、何故?………
 ・誰が言い出すのか「注視」。
 ・二回(二階幹事長)が二回ほど言ったが……
     (この発言は、まともな発言と思ったが、
   その後は誰も追従しないフシギ?………)
 ・JOC会長が中止を言い出すしかないでしょう。
   (会長引継ぎ時に、これも織り込み済みで
   受けたと思っていたのに………)
 
 アスリートの皆様方には、全く持って申し訳ない事ですが……
中止でしょう。 今後の推移を「注視(中止)」しています。
 
 *散る桜 来年会えぬ 訳のあり
                2021.04.27.moai291

「これ何? 2050ゼロ 」

 「何これ? 」:なすべき事
 
 「時が来てはじめてなされる努力は、
  なすべき事をなさないのである。
  あらかじめなされる努力こそ、
  なすべき事をなすのである。」
     (『ミリンダ王の問い』)
 
 泥棒が入ってから、施錠をするのでは遅い。
事象をあらかじめ予測して、対処すべきである。
 
閑話休題】脱炭素社会(労働力の移動)
 スカ首相は、温室効果ガスの排出を2050年にゼロにする
と表明はしましたが、具体的戦略が見えてこない。
 
 削減目標の対象となると考えられる企業では、
今後、地球温暖化に対応できない場合は、生き残りが
難しくなる。
 
 そうなると、この企業の従業員の雇用状況も不安定になる。
このことに対する政府の方針は何も無いのでしょうか?
労働の転換を通じ、失業を防ぐことが必要です。
 
 欧州連合EU)では、「公正な移行(ジャスト.トランジション)」
と言う考え方があり、労働者の雇用状況の変化を公的支援
セットで進め、雇用を守ると言う考え方があります。
 
 スペインでは、石炭火力発電所の閉鎖に伴い、政府と
労働組合、電力会社が雇用保障と地域経済活性化について
協定を結んでいます。
「失業なき労働移動」を行う実例です。
 
 この様に、脱炭素と雇用対策を表裏一体で進めることが
政府の責任ではないのでしょうか?
「失業なき労働移動」をも考慮した戦略が必要です。
 
 スカ首相は、「グリー社会の実現に向けて、産業や社会構造の
変革をもたらし、大きな成長に繋げると言う発想の転換が必要だ」
と宣っています。
 
 外向きには見栄えの良いアドバルーンを上げて、
後は得意の「自助努力」ですか……………
 
 欧州連合の「公正な移行(ジャスト.トランジション)」に
類する方策は無いのでしょうか?
 
 石油・石炭等の化石燃料の産業は今後どう転換すべきか、
これらの労働者の雇用について、如何に配慮すべきかの戦略も
政府として重要と思われますが、考慮する考えは全く無い様です。
 
 *雑草と言う種類無き 春の草
         2021.04.26.moai291

「これ何? 通帳偽造 」

 「何これ? 」:果報
 
 「果報は己には来ないだろうと考えて、悪を軽く見てはならない。
  一滴の水を集めるように、悪を行えばわざわいに満たされる。」
                     (釈迦)
 
  悪業の報いは、その多少にかかわらず必ずある。
「因果の道理、歴然として私無し」である。
 
閑話休題】:通帳偽造
 全国の約7500の私立幼稚園が加盟する「全日本私立幼稚園連合会」で
数億円の資金が使途不明になっている問題。
 
 監査員から、通帳の原本を提出するよう求められたため、
香川前会長らが業者に依頼し、複数の口座の通帳を偽造作成していた。
 
 幼稚園連合会は現在、詳しい経緯について内部調査を進めている
ということですが、即刑事告発すべきでしょう。
 
 香川前会長は平成22年5月に幼稚園連合会の会長に就任し、
5期10年以上にわたって会長を務めたほか、平成26年7月からは
警察を管理する山口県公安委員を務めていました。
 
 前会長は、「個人的な資金の流用は断じてしていない」と
説明しています。
 
 たぶん、「自己流用はしていない」との事は本当でしょう。
何処かへ、何らかの目的で資金を流出させたのでしょう。
 
 現時、刑事告発をしていないのは、何故なのでしょうか?
山口県」と言えば、AB前首相の地元です。
何かキナ臭いニオイを感じるのは、私だけでしょうか?
 
 この連合会は、法人格を持っていない文科省の所管外の
任意団体です。
 故に、会計監査などはヌルイ。町内会などと同じレベル。
 
 政治資金のトンネル団体になっているかもしれないとの
以前からの疑惑は、払拭出来てはいません。
 イヤ、疑惑はますます深まっています。
 
 内部調査などで、解明できる事案ではないと思われます。
それにしても、この案件に対する、刑事・警察関係の
動きが鈍すぎるのは、何故なのでしょうか?
 
 即、窃盗とか横領などで「立件すべき」ですが………
 
 また、どの報道機関も一律に詳しく報道しないとは、
何か魂胆があるのかと疑いたくもなります。
 
 *五猫渡る 絶滅危惧の葉菊草
       2021.04.25.moai291