どういう意味?

「ことば」の解釈斜め読み

2020-01-01から1年間の記事一覧

「これ何? 別離 」

「これ何? 」:勘違い 「栄華や名誉や地位には別離がある。 多くの鳥が夜になると樹木に止まるが 朝になれば、四散するように。」 (四十二章経) 地位や名誉には、必ずや限界があります。 高い地位を得たと思われる人のもとには、 多くの人々が集まります。…

「これ何? 因果 」

「これ何? 」:リアクション 「他を殺すと、己を殺す者ができる。 他に勝つと、己に勝つ者ができる。 他を謗れば、己を謗る者ができる。 他を悩ますと、己を悩ます者ができる。」 (釈迦) 他を苦しめると、それ以上に自身が苦しむ ことになると教示していま…

「これ何? 執着心 」

「これ何? 」:味著(味を占める) 「執着したものに味著していると、 いっそう愛着の気持ちが増してくる。」 (釈迦) ものにこだわり過ぎ「味を占める」と、 我執の気持ちが強く生じてしまいます。 一度味を占めると、見境がつかなくなり、 権力や利益を更…

「これ何? 女男(めおと)」

「これ何? 」:男と女 「あらゆるものは本性として、一味である。 たとえば、「女である・男である」と こだわるのは、倒錯している。」 男女にこだわっている。」 (首楞巌三昧経) 仏典では、男と女を区別することは愚かな ことであると説いています。 古…

「これ何? 呼吸 」

「これ何? 」:経 「人の命は、いくばくの間にありや。 呼吸の間にあり。」 (四十二経) 人の寿命は、一説では百四十歳と言う説があります。 健康な長寿者に長生きの秘訣を聞いたら、 「息を止めない事」と言ったという逸話があります。 なるほどと納得した…

「これ何? 重罪 」

「これ何? 」:チャラ 「重罪をおかしていても、善行を積むと 罪は消え、そのはたらきで世を照らす。 月が雲から出てくるように。」 (大毘婆沙論) 重罪を犯しても善行を積むと、本当に 罪は消えるのでしょうか? 確かに罪を犯しても、善行を積んでいけば …

「これ何?  福徳 」

「これ何? 」:体現 「福は火にも焼けず、風にも動かず 水にも流されない。」 (出曜経) *福(福徳):他に恵みを与え、自らの徳を積む善行。 多くの利他を積んで、多くの人々に喜びを与え、 人の道、正しい習慣を身に着けた功徳、 長年積み重ねてきた福(…

「これ何? 五欲 」

「これ何? 」:名誉 「欲を飽くことなく、おぼれるものは、 海水を飲んで足らざるがごとし。」 (誠実論) 人の欲にはきりがない。 人には、食欲、性欲、睡眠欲、名誉欲、 金銭欲の五つの欲があると言われています。 これらの欲自体は悪いものとは思われませ…

今週の「感謝: マル吉くん 」

今週のお題「感謝したいこと」 今朝、午前4時頃に目が覚めた。 何気に窓から外を見た。 空は晴れていたのでしょう。 星の光がいつもよりいっそう大きく見えた。 外に出てみた。 寒かった。 きれいだった。 こんな感じは何時あったか、忘れていた。 しばらく…

「これ何? 厳寒 」

「これ何? 」:諸行無常 「世間で生じたものは必ず滅びる。 例え命は計れぬほどあっても。 盛んなものも必ず滅ぶ。 会うと必ず別れがある。」(大般涅槃経) いわゆる「諸行無常」の考え方でしょう。 翻って、無常でないものを探しても この世に、真に「無常…

「これ何? 総合的判断」

「これ何? 」:愚者であり賢者 「もしも、愚者が自ら愚かであると考えたら すなわち賢者である。 愚者でありながら、しかも自ら賢者だと 思う者こそ、愚者だといわれる。」(釈迦) 「愚者」が自らを愚者であると考えていたとしても 全面的には「賢者」とは…

「これ何? 憂国忌 」

「これ何? 」:善法 「精進すれば、すべての善法を助成する。 たとえば風の助けを得ると、火が盛んに 燃えるように。」 (大智度論) 只々精進することに勤めれば、 火が、風による助けを借りるように 思いは深く成就されると説いています。 釈迦の遺言にも…

「これ何? 自死」

「これ何? 」:借金・恩恵・解脱 「解脱は一切の借金がない境地である。」 (大般涅槃経) 釈迦は、説法で、借金取りに追われない状態に なった心境を、真の安らぎ(解脱)と説きました。 金銭的な借金で日々を追われていると、生活に幅がなく、 窮屈である…

「これ何? 修行 」

「これ何? 」:衆生 「迷えば仏も衆生なり。悟れば衆生も仏なり。 愚痴れば仏も衆生なり。 智慧あれば衆生も仏なり。」 (慧能) 「仏も昔は凡夫なり」と言う俚諺(ことわざ)があります。 ものの道理がわからない人が凡夫で「ただの人」です。 慧能禅師は、…

「これ何? 中道 」

「これ何? 」:公平・公正 「正しい生活とは、秤を使う人が、少ないと足し、 多いと減らし、つねに平らになる様に取捨するが ごとし。」 (釈迦) 旧来、物の売り買いには、秤が必ず必要でした。 正しい生活とは、この秤による売り買いのように つねに公平、…

「これ何? 度す 」

「これ何? 」:愚者の言葉 「智者は、自らを度して後に人を度す。 もし自らを度すことが出来ず、人を 度せんとする者は、泳げぬ人が溺れる人を 救おうとして、共に溺れるがごとし。」 (大智度論) *度す(ドス):道理を説いて理解させること。 未完成な者…

今週の「ピザ: 目が回りそう 」

今週のお題は「ピザ」、 「ピザ」から連想する何か似ている言葉としては、 ①「ピザ」、②「ピッツァ」、③「ピアッツァ」等が 頭に浮かびます。 そして「ピザ」と「ピッツァ」は別物とは知りませんでした。 また、「ピアッツァ」とは、乗用車の車名(ISUZU)で…

「これ何? 破滅 」

「これ何? 」:怠り 「睡眠の癖があり、集会の癖があり 奮励することもなく、怠り、 怒りっぽい人がいる。 これは破滅への門である。」 (釈迦) 信用を無くし破滅する人とは、 寝坊をしたり、無目的で仲間とたむろして 遊ぶ癖がある。 そして仕事にも精進し…

「これ何? 坐る 」

「これ何? 」:タダ念仏 「タダ座禅、タダ念仏。 この「タダ」と言うことが、凡夫には ツマラナク思える。 凡夫はいつでもツリが欲しいんじゃ。 お前さんも欲たらしいなあ。 タダでこの世に生まれて来ていながら、 釣銭貰おうと思うとる。」 (澤木興道) 「…

「これ何? 沈思黙考」

「これ何? 」:智・信 「若し人、智無くんば睡眠の人のごとし。 畜生に異ならず。また木石に似たり。 智あれども信無くんば、人は無常にして 宝山華苑に取らずして空しく帰るがごとし。」 慈覚大師(円仁) 慈覚大師(円仁)は、つねに「智」をみがき、 正し…

「これ何? 歩む 」

「これ何? 」:悟りの道 「それ仏法は遙かに非ず。心中にして即ち近し。 真如外に身を捨てて何か求めん。 迷悟我にあれば、即ち発心すれば即ち到る。」 (空海) 仏法は、決してかけ離れた遠き存在ではなく、 人の心中に存在する。 その悟りの道を歩き続ける…

「これ何? 名声 」

「これ何? 」:三毒 「線香が己の身を焼き、香りを発し、 消えゆくように、人は三毒に焼かれ 滅びる。」 (四十二章経) 仏教で三毒とは、「貪・瞋・痴」。 貪(とん):むさぼること、欲。 瞋(じん):感情をぶちまけること、怒り、恨み。 痴(ち) :無知…

「これ何? 六根清浄」

「これ何? 」:ドッコイショ 「この功徳を以って、六根を荘厳して 皆清浄ならしめん。」 (法華経) 「六根」とは、六つの感覚器官のことで、 「眼・耳・鼻・舌・身・意」です。 また、この六根によって感受される対象を 「六境」と言い、「色・声・香・味・…

今週の「 鍋:それを信じたい 」

今週のお題は「鍋」。 「鍋」と言えば、学生下宿(寮)当時の アルマイト加工の片手鍋かな。 即席ラーメンをつくり、丼に移さず、 そのまま「鍋」から食べていた当時が 思い起こされます。 いわゆる独りラーメン鍋です。 当時、この寮に備え付けてあった 「…

「これ何? 自然体 」

「これ何? 」:静か 「一切の万法、風が吹いて花が散るのも、 これ実に静かである。 雨が降って服が濡れるからと言って、 苦しむのはこっちの話で、雨の方では 静かである。」 (澤木興道) 人間の恣意的解釈や欲望とは関係なく 自然はそこにあります。 自然…

「これ何? 恩 」

「これ何? 」:慈母・慈父 「慈父の恩の高きこと山のごとく、 慈母の恩の深きこと大海のごとし。」 (大乗心地観経) 慈母、慈父には、生みの恩、育ての恩 教えの恩など数えきれないものがあります。 子は、この恩に報いる事が必定なのでしょう。 子の親への…

「これ何? 果報 」

「これ何? 」:水一滴 「果報は己に来ないと考えて、善を軽く観るな。 水が一滴づつ落ちても、水瓶は満たされる。 一滴の水を集めるように少しづつ善行を積めば、 やがて福徳に満たされる。」 (釈迦) 自分の存在など、大したことでは無いと思い込み、 善行…

「これ何? 中庸 」

「これ何? 」:最善 「虎の、仔を銜えるに、急なれば傷つけ 緩やかなれば失う。」 (成実論) 虎や猫などの動物は、仔の首の皮を 銜えて移動することがあります。 この時の銜える力は絶妙です。 強すぎれば傷つけ、弱すぎれば落としてしまう ことになります…

「これ何? 多欲 」

「これ何? 」:武士は食わねど~ 「多欲の人は多く利を求める故に、苦悩が多い。 少欲の人は、求めることがなく、渇欲がないと、 この患いはない。」 (釈迦) 釈迦は、「少欲知足」を美徳と説いています。 少欲でも、足るを知らない人がいます。 この人は、…

今週の「 まだ見ぬエーガ 」

今週のお題「最近見た映画」 「最近見た映画」と言えば「鬼滅の刃」、 と言いたいところですが、まだ見ていません。 今後も見ることはないでしょう。 決してアニメが嫌いなわけではありません。 宮崎駿のアニメ、手塚治虫のアニメ、 久里洋二のアニメ(イラ…