どういう意味?

「ことば」の解釈斜め読み

「自分を生きよ (慈15) 」

「自分を生きよ、おれは他人の鼻を借りて息をしておらん。

  おれはおれの鼻で息をしているんだ」  (澤木興道老師)

 

  明治から昭和を代表する日本の曹洞宗の僧侶。

  定住する寺を持たず「宿なし興道」と呼ばれた。

 

 「自分を生きよ」と言われても、俗人(凡夫)の私は、

その 「自分」 がまだ分かっていない。

 

 自分なりに「分かろうとせよ」と言っているのでしょう。

 導師は、「我々は意識に味を もたしなれているので、

無味無色の仏法にはなかなか入りにくい」 とも言っています。

 

 また、こうも言っています。

「明日のことは、今日わからない。われわれには現在の瞬間ぎりの

ことしか、確かなことはわからない。  つまり、今だけが本当だと

思っておればよい」 と。

 

 凡夫は凡夫なりに、現在の自分を見つめていく「意識」を持つ事

が大切であると言うことなのだと勝手に解釈しています。

 凡夫になる事すら難しい…………

 

 永年、苦行をなしえてきた人の言葉を、「のんべんだらり」と

過ごして来た私が簡単に理解などできるはずもありません。

 

 何とか理解しようとする気持ちだけは、今後も持ち続けて

いきたいものです。

 

  プロポーズ 目覚めの夢か 蜃気楼

        2020.06.19 moai291