「無常迅速なり。 生死事大なり。 且く存命の際、
業を修し学を好まば、只仏道を行じ仏法を学すべきなり」
(正法眼蔵随聞記)
懐奘禅師が筆録したもの。
世の中の一切の事象は速やかに過ぎていくものです。
また、人間に生まれて、人間の生死を明らかにすることは
最も大切なことです。
人間の短い生涯の間に、何かを学ぼうと思うならば、
仏法を学び、生死の真理を究めなさいと説いています。
道元禅師は、「まず仏法を学び」ではなく、「仏法以外は
学ぶ必要はない、仏法さえ学べばよい」と言っています。
道を究めるには、 「よそ見をするな」 と言うことなので
しょうが、凡夫の私は 「よそ見が大好き」 です。
吾が、凡夫を抜けきれない要因はこれなのでしょうか。
苔寺や 暑し夕暮れ 風を待つ
2020.06.25 moai291