どういう意味?

「ことば」の解釈斜め読み

「学を好まば (慈21) 」

「無常迅速なり。  生死事大なり。  且く存命の際、

 業を修し学を好まば、只仏道を行じ仏法を学すべきなり」

              (正法眼蔵随聞記)

 

  *「正法眼蔵随聞記」は道元禅師の説示を、

   懐奘禅師が筆録したもの。

 

 世の中の一切の事象は速やかに過ぎていくものです。

また、人間に生まれて、人間の生死を明らかにすることは

最も大切なことです。

 

 人間の短い生涯の間に、何かを学ぼうと思うならば、

仏法を学び、生死の真理を究めなさいと説いています。

 

 道元禅師は、「まず仏法を学び」ではなく、「仏法以外は

学ぶ必要はない、仏法さえ学べばよい」と言っています。

 

 道を究めるには、 「よそ見をするな」 と言うことなので

しょうが、凡夫の私は 「よそ見が大好き」 です。

 吾が、凡夫を抜けきれない要因はこれなのでしょうか。

 

  苔寺や 暑し夕暮れ 風を待つ

     2020.06.25 moai291