どういう意味?

「ことば」の解釈斜め読み

「澄まして見する (慈34) 」

「濁る世を澄めともいはずわがなりに

  澄まして見する谷川の水」 良寛和尚)

 

  *江戸時代後期の曹洞宗の僧侶、歌人、書家

 

 不条理な欲望に満ちた世の中ではあるが、

それを私は如何する事も出来ない。 私は何時までも

この清らかに澄んで流れる谷川の水の様でありたいものだ。

 

 良寛和尚は、濁った世にあっても、澄んだ谷川の水のように、

まず自らが澄むことを望み、努めるべきだとしています。

 

 「澄まして見する谷川の水」 の 「水」 は、良寛和尚自身で

あるとの解釈もできますが、私は単純に「澄んだ谷川の水」そ

のものであると理解しています。

 

閑話休題良寛和尚の「戒語」、「九十戒

     (心 良からぬ言葉への戒め)

    1. 言葉が多いこと

    2. あわただしくモノを言う

    3. モノ言いがくどい

    4. 「俺がこうした」などの自慢話

    5. 人がモノを言い切らぬうちに言い出す

    6. 我がことを強いて押しつける

    7. 他人の話を鼻であしらう

    8. 過ちをつくろい飾る

    9. 好んで「唐言葉」を使う

    10. 酒酔いして理屈を言う

    11. 憎き心をもちて人を叱る

    12. 人をあなどる話

    13. 減らず口

    14. たやすく約束する

    15. 筋なき長話

    16. 些細な事を言い立てる

    17. 言うても詮なきことを言う

    18. おかしくもないのに笑う

    19. 人のことを暴く話

    20. もめ事やけんかの話

 

   その他全部で九十か条(九十戒)ある様です。

 

 ここに記載してある事だけでも、身につまされます。

良寛和尚は、すごい人間観察の人であったと想像できます。

 

  吾子二人 澄まして見する 雲の峰

           2020.07.08 moai291

 

 ※梅雨さなか梅雨ふたたびの人吉市

  (何とかしたい、皆様と………)