どういう意味?

「ことば」の解釈斜め読み

「何者ぞ  (慈35) 」

  「鹿を打つは慈悲無きに似たれども、内心の道理、

 慈悲余れる事是のごとし」   (道元源信

 

  *道元禅師は、鎌倉時代初期の禅僧、

   日本における曹洞宗の開祖

 

  *源信僧都は、平安中期の天台宗の僧(恵心流の祖)。

   天慶五年(942)大和国奈良県)生れ。

 

 ある時、源信僧都は、庭に入ってきた鹿を棒で

打ち払わせた。

 

 この行為は、慈悲のこころが無い者の行いとも

見えます。

 

 しかし、源信僧都はその理由を「鹿が人に慣れて

しまうと、そのうち心無い人がその鹿を殺してしまう

ことがある。 

 

 だから、その様にならないためにも、

あえて鹿を打ち払わせたのだ」 と答えた。

 

 この挿話を知り、道元はその細やかな心配りを

賞賛した。

 

 野良犬が庭に入ってきただけで、目くじらを立て

追い払うだけの私(凡夫)は… 何者ぞ…………

 

  夕立や 犬も隠くるる 出窓下

      2020.07.09 moai291

 

 ※梅雨出水 泥の河なる 繁華街

      (何とかしたい、援助の手………)