どういう意味?

「ことば」の解釈斜め読み

「苦をもって (慈36) 」

「苦を以て苦を捨てんと欲す」    (法華経:方便品)

 

  *法華経大乗仏教の重要経典、《妙法蓮華経》が正称

         天台宗日蓮宗の中心聖典

 

 俗人(凡夫)は、「苦」に遭遇した時、その「苦」から逃れる

ために、別の「苦の原因になること」をしてしまいがちです。

 

 例えば、営業目標が達成できなかったので

「苦」から逃れるため、憂さ晴らしにキャバクラで豪遊する。

 

 一見すると営業目標が達成できなかった 「苦」 を

豪遊することで、その「苦」から逃れたかに見えます。

 しかしそれは、単なる憂さ晴らしにしかすぎません。

 

 このままでは、抱えていた 「苦」 は本質的には何も

解決出来ていないのに、また別の大きな苦(借金等)を

抱えてしまう事にもなりかねません。

 

 「本質的には何も変わっていない」と言うことを認識し、

自分自身を見つめ、真摯に「苦しみに向き合うこころ」が

必要なのでしょう。

 

 苦を以て苦を避けられないのは、自明の理です。

解決の方法は、常日頃から自分自身を変えていく

心積もりが必要なのでしょう。

 

 苦しみから中途半端な逃げ隠れをしないで、

その実態を直視することが重要と言うことなのでしょう。

 

  終電の 座席の真中 螽斯

     2020.07.10 moai291

 

 ※さみだるる 川も街をも 破壊せり

  (何とかしたい、明日のために………)