どういう意味?

「ことば」の解釈斜め読み

「これ何?  悠久の眠り」

 「これ何? 」

 1億年生き続ける微生物

 

 海洋研究開発機構高知大学等の研究者が

約1億年前の海底下の地層から採取した微生物が

生きていることを確認したそうです。

 

 研究チームは2010年に水深3740~5695メートルの

南太平洋の7カ所の海底を掘削して堆積物を採集しました。

 

 この採取した、海底表層に近い430万年前の地層から

恐竜のいた1億150万年前にできた地層までの全てから

微生物が確認されたそうです。

 ただし、死骸なのか生きているのかは不明な状態でした。

 

 研究チームは、糖などをエサとして与えて、微生物が摂取するか

どうかで、生存状態を確認しました。

 

 その結果、約1億年前の地層から取り出した微生物の

約99%が生きていたそうです。

 

 地層にとじ込められた状態でも、エサとなる物質を与えると

増殖できる生存状態だった様です。

 

 この微生物は、生命活動を著しく抑えていたとみられ、

地上の生物とは異なる速度で進化した可能性があるという事です。

 

 さて、今回の深海の堆積物から発見された約1億年前の

微生物は、「ヒト」に対して病原性を持つ可能性は全く

無いのでしょうか。

 

 「ヒト」が、通常の環境下では接触していない微生物と

新たに接触すると言うことは、非常に大きなリスクを

伴うものです。

 

 今回の「新型コロナウイルス」も、通常の環境下では

「ヒト」と接触しない状態で眠っていたウイルスが、「ヒト」に

対して感染を繰り返すようになったとの見方があります。

 

 新たな発見はいいのですが、あまり浮かれすぎると

しっぺ返しを食うことになる可能性も無きにしも非ず

と言うことなのでしょうか。

 

 これらの微生物(細菌、ウイルス等)の、「ヒト」に対する

病原性の有無を、まず確認して欲しいものです。

 殺人微生物の拡散などを絶対させないためにも……

(研究者の責務と考えます。私もかつては研究者でした。)

 

  ※慈しみのことば

  「はずべくんば明眼の人をはずべし」 (道元

 

   * 花氷 小さき気泡を 閉じ込めり