「これ何? 」:愚者の言葉
「智者は、自らを度して後に人を度す。
もし自らを度すことが出来ず、人を
度せんとする者は、泳げぬ人が溺れる人を
救おうとして、共に溺れるがごとし。」
(大智度論)
*度す(ドス):道理を説いて理解させること。
未完成な者(愚者)が他者を救おうとすることは
泳ぎを知らない者が、溺れている者を救おうとして
自身も溺れてしまうることに似ている。
泳ぎをマスターしていいない者(愚者)が安易に
救う行為を行うべきではないと説いています。
が、しかし、状況によっては、「愚者」が度す(救う)
ことも、ありなのではないのでしょうか。
愚者が「度す言葉」といえども、その言葉を
どう理解するかは、聴き手側にあります。
「愚者」が発した言葉か、「智者」が発した言葉かの
違いによって、その言葉の本質を区別することなど
できないでしょう。
聴き手側としては、まずよく学び、智慧を得ておく
ことが重要なのでしょう。
* 山眠る 迎えの曲はビートルズ
2020.11.21.moai291