どういう意味?

「ことば」の解釈斜め読み

「これ何? 不要不急 」

  「何これ? 」:花・月
 
 「花はさかりに、月はくまなきをのみ
  見るものかわ。」  (吉田兼好
 
 花は満開、月は満月が好ましいと言う
こととは限らない。
 
閑話休題】:不要不急とは?
 「不要不急」:急いでする必要のないこと。
        無くてもかまわないもの。
        どうしても必要というわけではないもの。
 
 特に目的もなく、「ボケ~と散歩」をすれば
世間からは「不要不急」の外出と見られます。
 
 しかしながら、当人にとっては「ボケ~と散歩」
することが、精神的な安定につながるとすれば、
「不要不急」の外出とは言えないでしょう。
 
 何かの目的をもって外出したとしても、
当初の目的が達成できなかったとすれば、
この外出は、結果として「不要不急」と言うことにもなり得ます。
 
 このように、行動の結果から「不要不急」か否かが
決定されることもあるので、頭から「不要不急…不要不急…」
と言われてもネ~
 
 単純に「不要不急の外出は控えましょう」と言っても
その線引きは困難です。
 
 世の中には「不要不急」のもので溢れている気がします。
言い換えれば、無駄と思われるものから出来ている
様相をも呈しています。
 
 ある経済学者の方も言っています。
 ”人間の生活には、不要不急のもの、無駄なものが
  いっぱいある” と。
 
 ”今の経済は、無駄なものや、過剰なもので成り立っている。
 これらの無駄・過剰と思われるものが無くなると、
経済が回らなくなる。”
 
 しかし、必要と不要の間に、「大切なもの」があるとも
言っています。
 
 市場原理と一線を画する「大切なもの」とは、
何なんでしょうか?
 
 「経済至上主義」から離れて考えれば、
自ずと答えは出てくる様な気がしています。
 
 *櫻鯛 使う塩をも 吟味せり
          2021.04.08.moai291