「何これ? 」:根本
「木があるから影がある。
もし、斧でその木の根を伐れば、影は消える。」
(釈迦)
人は、あらゆるものの助けを受けて生きている。
生きる基本は、その根本を正すことが肝要である。
運転開始40年、
40年は、いわゆる原発の「使用期限」である。
今回この40年を超える原発の再稼働を同意する
知事がいる。 福井県の杉本知事。
「40年を超える原発」でも、安全対策が強化されて
いる様に見えることが、再稼働容認の判断材料らしい。
立地地域の同意⇒市町村(議会)の同意⇒県議会の同意
⇒県知事の政府等への要望・同意⇒再稼働の決定。
(既定路線:責任の分散化と、擦り合い……)
また、梶山経産大臣は、原発比率を、将来約20%まで
引き上げるとしています。
そんなにも、原発が安全で経済的で良いモノだと言うのなら、
日本の電源供給の100%を原発にすれば良いでしょう。
何故しない……………
「フクシマ」や「スリーマイル」、「チェルノブイリ」の
教訓を活かせない政治家など、いらない。
この知事や経産大臣は、原発が抱える基本的な諸問題を、
再稼働決定の有無の判断材料にはしていない。何故……?
知事は、「多額の交付金」、「地域の雇用促進」などを
目当てに、再稼働同意の折り合いをつけようとしている。
抱えている中での船出になる。安全確保を第一にすすめて
もらいたい」とコメントしている。
まるで他人事の様である(当事者意識の欠落)。
「国民、県民が不安を抱えている」と本当に思うのなら、
再稼働に同意すべきではないと判断するのが筋でしょう。
事故が起きた時の責任を、知事は負えるのか?
負えるはずもない…………
原発で、重大事故を起こした時の技術的手立ては、
まだ確立されていない。
このことは、「フクシマ」の現状を見れば、明らかである。
「多分事故は起こらないだろう」との甘い考えから
「再稼働」を容認するとは、何をか言わんやです。
目先だけの浅はかな考えで、安易に再稼働同意とは
情けなや。
空しさだけが残る。
原発の安全性も、食品の安全性も同一だとでも
思っているのでしょうか?
食品の安全性も重要ですが、原発の被害レベルは
桁違いです。
何だか、賞味期限の切れた食品を、
また食べさせられているような気分です。
(まとめ)
この知事の判断の問題点は、原発の基本的な危険性を
一切判断材料にしていないことにある。
「枝葉の安全対策の強化」のみをもって再稼働に同意する
と言うことは、理解しがたい。
こうなったら「何事も無きよう神頼み」するしか無いのか?
*黄金週間 人も動かず 欠伸せり
2021.04.29.moai291