どういう意味?

「ことば」の解釈斜め読み

「これ何? 五輪リレー」

   「何これ? 」:素直な心
 
 「直心これ道場なり。」 (『維摩経』)
 
 素直な心をもてば、その人は仏の心に等しく、
尊敬されるようになる。
 
  鳥取県の平井知事曰く、
 「そもそもリレーの目的は平和や友愛など五輪の理想を体現し、
  大会への関心を高めるためだ。
  地方で皆が見たいのは同じ村のあの人、苦労してきたあの子が、
  聖火を持って堂々と走る姿ではないか。その体験を共有し、
  記憶に刻み込むことが、リレーの意義だと思う」
 とのコメントをしています。
 
 正に、その通りだと思います。
 
 五輪聖火リレーリレーを中止できない理由としては、
リレーの財源が、約100億円のスポンサーの協賛金であること。
 
 国からの支出はない。
都道府県も域内の沿道警備や式典の費用を負担するだけ。
 
「世論の批判があるからといって、リレーを途中で中止したら、
スポンサーから『逸失利益を支払え』と言われかねない。
「商業五輪」の悪い影響が出ている。
 
 五輪は商業化によって肥大化し、スポンサーの協賛金に加え、
巨額の運営費と膨大な人的負担等を開催都市に強いる様になった。
 
 IOCだけでなく国際競技団体や有力スポンサー、政治家を含め、
五輪を巡る利権が複雑に絡み合った構造になってしまった点に
大きな問題がある。
 
「商業五輪」の源流は、1984年のロサンゼルス大会に遡る。
背景には、その8年前のモントリオール大会が巨額赤字を
計上したことへの反省があった様です。
 
 現代五輪は問題だらけ。
そろそろオリンピック大会の開催の在り方自体を抜本的に検討
し直す必要があるような気がしていますが………
 
 日本が当初提案した「簡素化」や「分散化」「選手第一」は
確実に改革のキーワードになり得ます。
 
 日本政府として、今後何処まで国際社会に対して踏み込んだ
問題提起が出来るのかを、見守りたいものですが…………
 
  いずれにせよ「コロナに打ち負かされた」五輪となるのは
確実でしょう…………
 
  * コロナ禍も つつじの白と 空の蒼
               2021.05.05.moai291