「何これ? 」:摩滅
「善悪の業は、たとえ千万劫を経ても、
決して摩滅してしまうものではない。」
(道元)
記憶から消えている行いでも、その報いは、
現世で受けなくても、来世で必ず受ける。
【閑話休題】:リコール署名
「逮捕者、出る」
愛知県知事のリコール(解職請求)の為の署名活動。
令和2年8月25日から12月にかけて行われた。
愛知県選挙管理委員会は、提出された署名の8割以上が
無効と判断しました。
解職の賛否を問う住民投票に必要な法定数は、
約86万6000人分(愛知県)です。
署名活動団体は、令和2年11月、約43万5000人分の
署名簿を市区町村の選挙管理委員会に提出しました。
しかし、その中の83.2%に当たる36万2000人分が無効と
判断されました。
制度上は、リコール請求の署名が法定有効数に達して
いれば、署名に対する「審査」が行なわれます。
しかし、署名が法定有効数に達していなければ、
署名に対する「審査」は行われず、請求人の方へ
内容の確認なしに返還されるのが通常の措置です。
リコール請求者が、何故必要な法定数に達していない
署名簿を提出したのは、何故なのでしょうか?
その理由は、この「約43万5000人と言う数字だけを
一人歩きさせたかったと考えられます。
「知事に反対する者が、こんなに多くいるゾ」と。
(まさに、印象操作です。)
故に、署名者の数をある程度の数まで水増しする
必要があったのでしょう。
しかし、この様な「印象操作」をしょうとした者は
いったい誰なのでしょうか?
この人は、まさか愛知県選管が、署名内容を精査する
ことなど、思いもよらなかったのでしょう。
愛知県選挙管理委員会が、名簿を請求人側にそのまま
返還せず、内容を確認した理由としては、
①「リコール団体」側で独自に調査を行った人物らの情報。
②署名名簿の中に地方議員などの有力者の名前も多数あったこと。
③愛知県選挙管理委員会の「調査しよう」という決断。
これらが揃わなければ、この不正は、闇から闇へと
葬られた可能性が高かったと思われます。
(署名偽造)の疑いで、容疑者不詳のまま刑事告訴しました。
愛知県選管は、県内の各選挙管理委員会にも「署名の用紙を
請求人側に返還しない様にしてください」と通達し、
その上で「調査してください」という指示をも出しています。
愛知県選挙管理委員会は、エライ!
* 古き小屋 昨日払いし 蜘蛛の糸
2021.05.21.moai291