どういう意味?

「ことば」の解釈斜め読み

「これ何? オリンピック憲章 」

 「何これ? 」:薬(苦言)
 
 「良薬は口に苦くして、病に利あり、
  忠言は耳に逆らいて、行いに利あり。」
           (孔子
 
 薬(苦言)は毒ゆえに苦しい。
 しかし、服すると病を治す。
 過ちを諫める苦言は、自制を促し、行いを正す。
 
閑話休題:オリンピック憲章
 オリンピックの精神(オリンピズム)とは「スポーツを通して
心身を向上させ、文化や国籍の違いを乗り越え、平和な世界の
実現に貢献すること」となっています。
 
 この文から読み取れることは、近代オリンピックの目的は、
あくまで「スポーツを通して、世界平和の維持と確立に寄与する」
ことであり、国威発揚や開催国の経済効果等ではないと言う事になります。
 
 しかし、1984年のロサンゼルス大会からは、商業主義を取り入れる
こととなってしまいました。
 
 この方式は一応成功したかに見えましたが、IOCが、競技者よりも、
金銭を提供するテレビ局やスポンサーを優遇する問題が生じて来ました。
 
 もはやこの様な五輪の組織運営は、オリンピック憲章の主旨からも
逸脱している様に、私には見えます。
 
 ましてや、メダルを何個とったかなどと、一喜一憂している国民の
姿は、まるで五輪が「国威発揚の場」と化してしまっている様です。
 
 商業主義を捨て、オリンピック憲章の原点に立ち返ることが
大切なのではないのでしょうか。
 
 現在のIOCの収入構造は47%が世界各国での放送権料です。
 また45%がスポンサーからの協賛金、5%が入場料収入、
3%がオリンピックマークなどのライセンス使用料となっています。
 
 このうち90%を大会組織委員会と各国オリンピック委員会、
各競技団体に配布する形で大会の継続的運用を確保しています。
 
 そもそも、「五輪」の「オリンピック憲章」は体の良い
表面上の事で、主目的は、若い兵士の訓練・強化の目的で
始めたとの説もあります。
 
 故に、競技に「槍投げ」や「砲丸投げ」等があると
言及している人もいるようです。
 
 また、五輪の聖火リレーは、「スパイ行為の隠れ蓑」として
ナチスドイツが始めたとの見方をする人もいます。
 
 真偽のほどは、定かではありません。
 
 商業主義に徹するとすれば、参加選手にも
出演料?を払うべきなのでは無いのでしょうか。
 
 今回のコロナ騒ぎに端を発し、「オリンピック」の
矛盾点が露見したように思えてなりません。
 
 「商業主義五輪」、「国威発揚五輪」はもう沢山です。
そろそろ今後の「オリンピック」をどの様にすべきかを
真剣に議論すべき時期が来ているような気がしています。
 
 色々な問題点を抱えたまま、東京「オリンピック」が
今、始まろうとしています。
 
 半夏生 鯖を食する 文化人
              2021.07.02.moai291