どういう意味?

「ことば」の解釈斜め読み

「これ何? 春よ、来い」

  「何これ? 」:言葉
 
 「善い言葉を出せ。悪い言葉を出すな。
  善い言葉を口に出した方がよい。
  悪い言葉を口に出すと、悩みをもたらす。」
            (釈迦)
 
  善い言葉を意識して出せば、心も軽くなる。
  悪い言葉を出せば、予期せぬ悪が湧き出ずる。
 
閑話休題:「春よ、来い」
 
 久しぶりに、YouTubeで、辻井伸行氏のピアノを聴いた。
 
 楽曲は、特にこれと言った選択をしたわけではなかったが、
「春よ、来い(作詞・作曲 松任谷由実)」が目に留まった。
 
 ”こんな楽曲も弾くんだ”と言う位の軽い感じの選択だった。
 
 演奏の終了に際し、大切そうにゆっくりと鍵盤から指を放す、
本当に感謝を込めたような辻井氏のしぐさ………
 一音一音を大切に弾いているのがスバラシイ。
 
 * 鍵盤を離るる指に春の音2022.02.25/moai291
 
 しかし、もう一つ感心したことは、
「春よ、来い」という楽曲の歌詞のスバラシサです。
 
 松任谷由実さんの「春よ、来い」は、当然のことですが
知っていました。いい曲だなぁ~と……
 
 この曲の歌詞については、今までは聴き流していた。
 今回、歌詞がピアノ演奏と同時に画面に流れたので、
その歌詞を見て、今までの認識の浅さに恥じいる思いがした。
 
 文語調の文型も素晴らしい………
 歌詞の一部をそのまま書き写しました。
 
 ♪♪  春よ まだ見ぬ春 迷い立ち止まるとき
  夢をくれし君の 眼差しが肩を抱く
 
  夢よ 浅き夢よ 私はここにいます
  君を想いながら ひとり歩いています
  流るる雨のごとく 流るる花のごとく ♪♪
 
 これはもう、超一流の詩人の一つの作品です。
 お二人とも、間違いなく「天才」です………
 
 * 待つ君を沈丁の香が迎えをり
  主無き庭に今年も沈丁花
  沈丁花闇をすり抜け香りけり
         2022.02.25/moai291