どういう意味?

「ことば」の解釈斜め読み

「これ何? 核シェルター普及率」

 「何これ? 」:生死
 
 「生きていることは死ぬことを内包している。
  我々は毎日生きてまた死んでいる。
  たまたまその生きるはたらきが途絶すると
  完全に死んでいる。」   (中村元
 
  人は死に直面した時に、死を意識する。
  命の大切さにはじめて気づく。
 
閑話休題:「核シェルター普及率」
 
 石歯髭留元防衛相(仮名)は、
日本で核シェルターの普及が進んでいないことについて
「異様なこと」と述べ、早期の整備を訴えたそうな。
         (於:5月1日、TV報道番組)
 
 世界各国では、核ミサイルの脅威への備えの重要性を認識し、
いざという時の避難場所として、核シェルターの整備を
政府主導で進めている国も多い。
 
「人口あたりの核シェルター普及率」
  ①スイス、イスラエルの人口あたりの核シェルター普及率は100%
  ②ノルウェーは98%
  ③アメリカは82%
  ④ロシアは78%
  ⑤イギリス67%
  ⑥シンガポール54%
  *日本は0.02%
 
 ロシアのウクライナ侵攻以降、日本でも「核シェルター」の
注文が急増しているそうです。
 
 「核シェルター」を取り扱う「ワールドネットインターナショナル」
と言う会社によれば、ウクライナ侵攻後1か月で、問い合わせが150件、
注文が10件あったということです。
 
 年間の注文が12~13件だった2021年と比べると、実に10倍の
受注があったそうです。
 この「核シェルター」は、放射性物質生物兵器化学兵器から
守られ、耐震、そして爆風などにも対応しているとのことです。
 
 そのまた昔のその昔、私が旧ソ連(ロシア)へ行ったとき、
モスクワの地下鉄は異常に深いので疑問に思ったことを思い出す。
 
 これは、核攻撃に対する「核シェルター」であると
言う事を理解するとともに、納得もしたものでした。
 
 さて、「核シェルター」の必要性は?、その有用性は?
 (核シェルター内で、何時まで生き延びられるのだろうか?)
 
 ①何時までも地下(核シェルター内)にいる訳にはいかないし………
 ②外に出れば放射能汚染があるし………
 ③自分だけ生き残っても………
 ④核シェルター内の食糧も燃料等もすぐ底をつくし………
 ⑤廃棄物は、溜まる一方だし………
 ⑥長期間の地下滞在は、気が狂いそうだし…etc………
 
 地下シェルターは、焼夷弾クラスター爆弾等を
一時的に逃れるためには有効な手段であるとは思われますが、
投下地域に長期間放射能汚染を引き起こす「核爆弾」には
有効な対策とは言えません。
 
 但し、核攻撃の抑止にはなるかも知れない………
(あの国は地下シェルターが完備しているので
 爆弾を投下しても、当初の攻撃力を十分に発揮しずらいと
 判断し、核爆弾の投下を躊躇することも考えられる。)
 
 福島の原発事故の後、今でも住めない地域がある。
核の汚染は、かくも長期的なものなのです。
 
 一時的に「核シェルター」に避難したとしても、
外部は放射能に汚染されているので、脱出するとしても、
その手立てがない。
「核シェルター」に長期滞在することも不可能。
 (食糧、水等はすぐ底をつく。)
 
 少しくらいの放射能汚染には目をつぶって、
機を見て、何処かへ脱出すると言う作戦なのでしょうか?
 一体何処へ逃げるつもりなの?…………
(もはや庶民が逃げ切る場所など、何処にも無い状況に………)
 
※思いは人それぞれです。 これは当然ながら「個人的見解」と言う事で………
 記載内容に、誤解があったなら、お詫びいたします?(念のため…)
 
 ●ウクライナへの間接的支援のために「節電」しましょう(3/15:ブログ
  我が家の節電等:(地下シェルターの電源は原発からなの…?………)
 
 * 薄暗き谷間に生うる破れ傘
        2022.05.21/moai291