どういう意味?

「ことば」の解釈斜め読み

「これ何? 楕円の哲学」

 「何これ? 」:論争
 
 「たとい賞賛を得たとしてもそれは
  わずかなものであり、平安を得られない、
  論争の結果は賞賛と非難の二つだけである。
  論争のない境地が安穏である。
  論争してはならない」  (釈迦)
 
    双方がいらぬ論争をしない世界……
    中庸の道は何処にあるのか……
 
閑話休題:楕円の哲学
 
 かつて、大平正芳氏が大切にしていた「楕円の哲学」。
 (考え方の中心が1つの「円」ではなく、2つある)。
 
 「均衡と中庸」の楕円の哲学。
物事には二つの中心があり、どちらかに極端に
傾斜することなく、中正の立場を貫くのが重要だ
とする考え方です。
 
 この「楕円」を引用した物事のバランスを見る
考え方が、近年注目を集めている様です。
 
 いわゆる「右か左か」や「0か100」という極論で
論争するのではなく、意見が違うもの同士による対話や
議論に、右か左かや、上と下など対極的な視点をも採り入れ
ながら議論していこうとする寛容さを持った考え方です。
 
 外交の基本ともいえる考え方ではないのでしょうか?
 
 近年の日本社会は、政治家に限らず「楕円の哲学」的
視点が欠けている様です。
 
 世の中の問題には、必ずしも正解・不正解がある訳では
ないと言う視点が、欠けているみたいです。
(回答の出ない”問”もある……)
 
 結局日本では、正解と不正解がはっきりした問題を
解くだけの凡人を作ってしまいがちです。
 
 現代において、この寛容性が失われつつあるのは、
ネット社会の進展だけがその原因とも言えない様に
思われます。
 
 「個人主義」ではあっても、「利己主義」で
あってはならないと思う今日この頃………
 
 * 御降やビニール傘の隣人
        2022.01.07./moai291
 
 思いは人それぞれです。内容は当然の事ながら「個人的見解」と言う事で……
  記載内容に”誤解を招くような表現”があったのならならお詫びいたします。
 
 ウクライナへの間接的支援の為と、自身の為に「節電」しましょう。
  我が家の節電等:(楕円の利己的節電?…なんやそれ……)