どういう意味?

「ことば」の解釈斜め読み

「これ何? 恩 」

 「何これ? 」:得難い人
 
 「得がたい人とは、ひとりは先に恩を施す人であり、
  もう一人は恩に感じて恩を知る人である。」 (釈迦)
 
 「得がたい人とは、ひとりは先に恩を施す人」
としていますが、恩をかけた当人は、その行為を
「恩」などとは微塵も思っていないのではないのでしょうか。
 
 だからこそ、それが「恩」と感じられるように
なっていくのでしょう。
 
 なかには、「オレが恩をかけてやったのに…」と
宣う方々も少なくない現実もあるとは思います。
 
 素直に「恩」を感じられる感性が、人には
大切なのでしょう。
 
 かけられた「恩」に気づかないような人には
なりたくないものです。
「恩」を知り、報恩を忘れぬことが重要なのでしょう。
 
 *信号待ち 対抗車両の 雪なだれ
                2021.01.17.moai291

「これ何? 供養 」

 「これ何? 」仏道成就
 
 「仏像を彫り、仏像を描き、寺院を造り
  供養すれば、仏道を成就する。」
        (法華経
 
 厳しい修行を行なわなくとも、
仏像を作ったり、描いたり寺院を造り
継続して合掌して念仏する行いが、
仏陀の教えにつながるとしています。
 
 仏像を造る事も、描くことも出来ず、
ましてや寺院を造ることなど到底できない
凡夫の我は、只々合掌したり、花を供えるなどの
事だけでも、意義があると言うことなのでしょう。
 
 「仏道を成就する」と簡単に言いますが、
何のために、誰のために「成就」する必要性が
あるのでしょうか。
 
「自分のため」ではなく「他者のためにも」
などとカッコつけたことなど、言いたくも
ありませんが………。
 
 答えは無いものと思慮されます。
しかしながら…………。
 
 *雪えくぼ そのまま残す 明日の日へ
          2021.01.16.moai291

「これ何? 必滅 」

  「これ何? 」:温故知新
 
 「古いものを喜んではならない。
  新しいものに魅惑されてはならない。
  滅びゆくものを悲しんではならない。
  牽引するものに囚われてはならない。」
            (釈迦)
 
 物事に妄執するような生き方は、
渇欲に支配されたものであるとしています。
 
 古いものにこだわることなく、新しい流行にも
左右されるべきではないと説いています。
 
 必滅のものを悲しんではいけないと
していますが、必滅のものを悲しむ心は
誰の心にもあるものなのではないのでしょうか。
 
 そして、新しいものに魅力を感じることは、
そんなに悪いこととも思われませんが、
妄執することは不可と言うことなのでしょう。
 
 *愛でたきや  四十過ぎての  返り花
                    2021.01.15.moai291

「これ何? 画家 」

 「これ何? 」:心が創る
 
 「心はさながら画家の様で、種々の
  生類を表して見せる。
  世界にあるもので、心が作り出せない
  ものはない。」  (華巌経)
 
 何を見、何を感ずるかは、人それぞれである。
それぞれが、それぞれの景色を見る。
 
 心が作り出せないものがあるとすれば、
それが、「運命」と言うことなのでしょうか。
 
 *枯野原 イルミネーション 光る嘘
          2021.01.14.moai291

「これ何? 門 」

 「これ何? 」:破滅
 
 「老いて朽ち、衰えている母や父を養わずに、
  己だけが豊かに暮らす人は、これは破滅の
  門である。」  (釈迦)
 
 既に亡くなっている「母・父」への思いは、
その当時は、充分に目配りをしていたと
思い込んでいたが、今考えるに、足りないこと
ばかりであったと、痛感させられる。
 
 今更如何ともしがたいが………。
我は、破滅の門に向かっているのだろうか?
 
 *冬眠中 指名手配の 暴れ熊
       2021.01.13.moai291

「これ何? 時節 」

  「これ何? 」:目障り
 
 「春には花が咲き、秋には名月がある。
  夏には涼風、冬には雪がある。
  もし無駄な事に心を煩わされなければ、
  人にとって好ましい時節である。」
         (無門関)
 
 無駄な事に忙殺されなければ、
四季折々の自然を愛でる余裕が出てくる。
 
 時節折々の楽しみが、心を和ませると
言うことですが、それにしても今年の雪は、
目障りである。
 
 昨日、ヤット車(自家用車)を雪の中から
掘り出しました。
(雪を愛でる余裕などありませんデス……今は!)
 
 * 雪静か 雪に埋まるる 雪だるま
             2021.01.12.moai291

「これ何? 夢 」

 「これ何? 」:思い出
 
 「思い出は夢と見、感覚するものは
  いなびかりと見、心の知覚は
  雲と見ること。」 (大乗起信論
 
 「思い出」は、夢のように消え去り、
人の五感の「見る」、「聞く」、「嗅ぐ」、
「味あう」、「感触れる」も瞬時に消え去る。
 
 人の知覚も、雲のようにすぐに消え去るものと
しています。
 みな無常と説いています。
 
 夢のように瞬時に消え去る「思い出」でも
どなたかの心の片隅に、少しでも残っていれば
価値あるものと言うことなのでしょう。
 
 *冬の空 ひかりのなかの モノクロム
            2021.01.11.moai291