「嫉妬の心は彼岸(ひが)より生ず、平等を得れば
「わが心空の如く、わが心海の如く」から空海と名付けた。
自分と他者を比較し、区別するこころを持つと
その感情が嫉妬心になる事が往々にしてあります。
自分にないものを持っている人に対する嫉妬心は、
自分と相手を比較することにより、生まれる感情です。
空海は、人々が平等であると悟ればこの様な嫉妬心も、
ねたみ、怒りもなくなると言っています。
現代では、何の根拠もなく自分たちが「優位」であると
思い込み、他者を差別する傾向があります。
「黒人」等に対する「白人」のいわれのない差別意識が
その典型でしょう。
表面的な差別意識への反対は、違う差別を生む可能性をも
秘めています。
このままでは、いつの日か、逆に「白人」が「黒人」等から
差別される時代が来てもおかしくはありません。
「人々は平等である」 との悟りがあれば、
この様な事はなくなるはずですが、
その日が来るのは何時の日になるのでしょうか?
様々な宗教や哲学が、「平等」を説いているのに………。
如何に、おバカな人間が多い事でしょう(私を含めて……自省)。
夏座敷 風に吹かれてボブディラン
2020.07.02 moai291