「何これ? 」：生まれ
「生まれを問うてはならない。行いを問え。
貧乏な家に生まれた人も聖者として
道心強固であり、恥を知ってつつしめば
高貴の人となる。」 （釈迦）
貧乏な家に生まれた人も、裕福な家に生まれた人も
その様な状況には関係なく、貪りやおごり等を排除し、
高慢な心を制御すれば、高貴な人に近づくとしています。
正しい行いが大切であると説いています。
しかし、「行い（正しい行い）」とは、
その定義づけが難しい面もあります。
例えば、単純な考えとしては、戦時下においては、
兵士として、敵兵を１００人も殺害すれば、勲章が与えられ、
その行為は「正しい行い」との評価がなされます。
一方、平常時には、人を一人でも殺害すれば、
犯罪者として、死刑になる可能性すらあります。
「正しい行い」と見ることなど出来ません。
つまり「正しい行い」とは、それぞれの状況下に
おいて変化し得る場合もあると言うことです。
普遍的には、「人を殺害すること」など、
全からく正しい行いではない事は自明の理です。
現時、正しいと判断されることでも、将来においては
正しい行いではなかったとの評価が下されるされる可能性も
あるということを念頭に、物事を考えることも必要なのでしょう。
何事につけ、将来を見据えた「正しい行い」ができるよう
常日頃から熟慮していきたいものです。
特に政治家の先生方には、是非とも実践して
頂きたいことと思いますが………
キャバクラで陳情を受け付けているような
場合ではないと………
ご期待申し上げても良ろしいのでしょうか………
＊ 天窓に 浮かれ猫をり 射る瞳
2021.02.03.moai291
