どういう意味?

「ことば」の解釈斜め読み

「これ何? 肌色」

 「何これ? 」:天然(自然)
 
 「花開く時、蝶来る。蝶来る時、花開く。
  我もまた人の心知らず。人もまた我を知らず。
  互いに知らぬも自然の法に従う。」 (良寛
 
 花が咲き、蝶が来るのか、蝶が来て
花が咲くのか。人の、まだ知らぬ者同士の
交流にも似たり。これ、天然(自然)の法則か?
 
閑話休題】:「はだいろ」
 Fマーケットでは、販売する「肌着」の色の表記について、
「はだいろ」は不適切として、販売を中止し自主回収をしたそうです。
 
 「肌の色」は、人種や個人などで、色が異なるのに、
特定の色を「はだいろ」とするのは不適切だとする
意見が寄せられた事による対応だとしています。
 
 それなら、「空色」はどうなんでしょうか?
空の色は、みんなが思い浮かべるブルーのみでは
ありません。曇りの日の空の色はブルーではありません。
「空色」も、おかしいと言うことなのでしょうか?
 
 「茶色」はどうでしょう?
お茶の色ではありません?、ブラウン系の色です。
 
(趣なんて、あったもんじゃないヨ………)
 
 今回の事例は、「Political correctness」の負の面が
出ているような気がします。
 
「不適切」というクレームを恐れて、メディアや
企業広告等が必要以上に萎縮する傾向が出ている様です。
 
 以前にも記した事ですが、仏教から派生した言葉の「平等」の
概念は、「違いを認識する事すらも捨て去る」と言う事であり
その境地は「無」です。
 
 「Political correctness」という概念は、この仏教でいう
「平等」との考え方の前には、無意味とさえ思われます。
 
 * 飛行機雲 瑠璃色の空をカット
             2021.03.30.moai291