どういう意味?

「ことば」の解釈斜め読み

「これ何? 集団自決が尊厳死にすり替わる時…」

 【今日の俳句】:名月(秋)
    名月を一年待ちてまた生きる
 
 【今日の思込】尊厳死の日?
 
  「老害」は迷惑行為か?
  「集団自決」が「尊厳死」にすり替わる時…、
  その時我々は……
 
   経済学者の「成田悠輔」君、
  (イェール大学アシスタント・プロフェッサー)
 
   この「成田」君の『老人集団自決論』
 
   「成田」君は高齢化社会への対応策として
  「高齢者は老害になる前に集団自決、集団切腹でも
  したらどうか」と言い放った。
 
   その具体的な方法のひとつとして成田君が
  挙げているのが「尊厳死」。
 
   それなら、まず自分からやってみては……
  成田君自身は、将来「老人」にはならないという
  覚悟なのでしょうから、「尊厳死」をするのは、
  あなたが高齢者になる前の、「今」ですよね……
 
   若者にとっては老害が一番迷惑だという主張は
  ある意味では一理あるようにも取れる個所も
  あるにはあるのですが……
 
   よく言われることなのですが、
  頭が良い人が陥りがちな「自分は完全に正しい」
  という思い込みに完全に支配されているみたいですね。
 
   自分の言葉が誰かを傷つけているという
  認識すら、全く無い…自身は蚊帳の外……
 
   しかし馬鹿とばかりはいっていられない……
  過去の「優生保護法」の成立の経緯を見れば
  その恐れは現実のものとなりかねない。
 
   「日本の未来のためには、障害者や犯罪者は
  子孫を残すべきではない」という知識人達の
  公共放送や講演を聞いて「そうだ、そうだ」と
  うなずいていた日本人たち……
 
   そういう世論がベースにあったので、
  「優生保護法」のような非人道的な法律でも
  すんなりと受け入れられ成立してしまった
  過去の実態がある。
 
   今回の成田君の ” 爺々は集団自決ダァ~ ”
  と言う主張も、尊厳死」との名を変えて、
  容認される可能性は、全否定出来ない。
 
   日本と言う国では、かつて国の為なら、
  個人が死んでも構わないという
  集団意識を植え付けられた過去がある。
 
   そして沖縄では、本当に多数の国民が
  自決してしまった。
  (第二次大戦中の沖縄の「集団自決」)
 
  「成田」君の『老人集団自決論』を
  ”ただ単なる問題提起だけだぁ~”等と
  悠長なことを言っている輩もいる様ですが
  事態はもっと深刻だと私は理解しています。
 
   「高齢者の集団自決」などあり得ないと
  一笑に付す人達もいるでしょうが、
  障害者への断種を強いる「優生保護法」を
  作ったのは何処の国だったのでしょうか?
 
   気がついたら、高齢者を安楽死へ促すような
  法律ができていても、おかしくない不安な状況……
 
   将来「尊厳死尊厳死への国民の理解と協力に関する法律)」
  なんていうものが出来ないように…「祈」……
 
   最も不気味なのは、「成田」君が
  自身の『老人集団自決論』について
  何の訂正らしき見解をも一切述べていない点……
 
   毎年9月の「敬老の日」は
  今後「尊厳死の日」とでもするつもり
  なのでしょうか?
 
   「成田」君は、「天才」or 「天災」…
  いや、「てん菜(砂糖大根)」だと思う……
   (考え方が甘いので……)
 
 【今日の川柳】:議論
    侃侃諤諤 議論は何時も「空集合
   老人不在 孫の面倒誰がみる
    「尊厳死の日」今年も生きてて良かったね
 
 *「何これ?」:悪
   外界の刺激から身を護らず、
     邪見を持ち、心の消沈と鈍麻に
     打ち負かされることによって、
     人は悪魔の力に屈服する。
         (釈迦)
 ●思いは人それぞれです。内容は当然の事ながら「個人的見解」と言う事で…