「何これ? 」:助け
「以前に恵みを与えられ、利益を受けたのに、
それを悟らない人は、あとになって、何かが
起こった時に、助けを得られないだろう。」
(『ジャータカ』)
すべてのものはつながり、恩恵を受けている。
その恩恵のつながりを断つ人は、新たな恩恵など
受けられるはずもない。
先日TVを何気なく見ていたら、パラリンピック射撃選手の
「田口亜希」さんのTVインタビューがありました。
・25歳のとき、脊髄の血管の病気を発症。
車椅子生活になる。
・友人の勧めで、小型ライフル射撃競技を始める。
・アエネ(2004)、北京(2008)、ロンドン(2012)
パラリンピック射撃選手として出場。
TVインタビューで印象に残った事
①他者からの協力の気づき
海外遠征の試合に行ったとき、自身は車いす生活ではあるが、
人に頼らず自分で出来る事は、極力自分でやると決めていた。
しかしその結果、遠征先で体調を崩し、競技に参加すら出来なくなり
スタッフの方々にかえって多大な迷惑をかけてしまった。
この事から、周りの方々が何時も言っていたように、
「人を頼ってもイインダよ」と言う言葉の意味を理解したと
言っています。
③未来を考えられること
車いす生活になった当初は、明日の事を考える事など
全く出来ていなかった。
しかし、ライフル射撃を始めてからは、
「3年後の次の国際大会に出場するには何をすべきか」と
言う様な事を考えていると、「あぁ私は3年後の未来を
考えられる様になっている」と気づいた。
これは大きな変化であったと言っています。
「田口亜希」さんのTVインタビューを見て感じる事は、
第一印象の「明るさ」でしょう。 そして芯の強さ。
色々な意味においての「美人」です。
未来を考えることの大切さを今一度教えてくれた
「田口亜希」さん、私が応援したい人のうちの一人です。
* 紫陽花に 頼むことすら 出来ぬ恋
2021.06.28.moai291