どういう意味?

「ことば」の解釈斜め読み

「これ何? ”億り人”」

 「何これ? 」:己のもの
 
 「私には子がいる、私には財があると思って愚者は悩む。
  しかしすでに己が己のものだはない。
  ましてどうして子が己のものであろうか。
  どうして財が己のものであろうか。」  (釈迦)
 
  己個人のものが、あると錯覚している人が、
  如何に多いことか。
 
閑話休題:『億り人』
    「金融資産、1億円以上」
 
 一般的には、純金融資産が1億円以上ある人のことを
「億り人」と言うそうです。
 
 この国で純 金融資産1億円以上を持つ世帯の数はおよそ
133万世帯あるそうです。
 
 わが国における一般世帯数は2020年時点で5572万世帯なので、
その割合は、約2.4%が『億り人』です。
 つまり100人いれば、その内の2~3人は『億り人』ということです。
 
 この『億り人』、株の短期売買等で巨額の資産を築いた人などいない。
特に変わったことをしていなくても、1億円以上の資産をつくった人が
大多数と言う事です。
 
 お金儲けのノウハウよりも重きを置くことは、
『億り人』になった人の金銭に対する思考方法や行動です。
 
 それは「自分なりの価値基準を持ってお金を使う」と
いうことです。
 
 「収入のコントロールは難しいが支出のコントロールは可能だ」
ということです。
 支出は、自分にとって本当に価値のあるものかどうかを
見極めて支出するということらしい。
 
『億り人』がしない3つのこと。
 1、誰もあまり多くの保険に入っていない。
         保険は貯蓄ではない。最小限にセレクトしている。
   2,誰も強制的な節約などしていない、
     自分なりの価値基準を持ってお金を使っている。
   しかし、不要と判断したものには、一円たりとも使わない。
 3,“何となく消費”をしていない。
   無駄な支出に繫がる“なんとなく消費”をしない。
 
 このように、『億り人』に「一発億万リーチ」など
無いと言うことです。
 
 「コツコツ」と「こつこつ」と長期的に、継続的に………
もう、20年早く知っていれば………
私も今頃は『億り人』だったのかも?
 
 一攫千金をあてにせず、時間を味方につければ
『億り人』も夢ではないということ………
 (さぁ、来年からガンバルぞぉ~)
 
 ※大江英樹著『となりの億り人』(朝日新書)を参考としました。
 
 * 空を見てまだまだ生きる枯尾花
              2021.12.29/moai291