どういう意味?

「ことば」の解釈斜め読み

「歩み (慈14) 」

 「行を同じくして、歩みを同じくせず」 (従容録)

 

 「従容録」は、碧巌録と並ぶ禅門二大宝典のひとつ。

 中国,元代の禅文献の一つ。

 

 仏道を学び、修行する道は同じであるが、

その方法は、個々人によって当然違いが出てくる。

 

 目指す方向は同じであるが、その方法は個人により

異なるものである。

 どう目指すのかは、所詮は自身の責任である。

 

 自己流の理論は、根拠のないものでは意味がない。

ある程度の「基本」を備えてからの「自己流」である

べきである。

 

 この「基本」と言うものが、なかなかの曲者である。

 

 プロ野球の王選手の、「一本足打法」の習得(開眼)も、

この「行を同じくして、歩みを同じくせず」に通じるものが

あるのでしょう。

 

  炎昼や 球高々と 放物線

      2020.06.18 moai291