どういう意味?

「ことば」の解釈斜め読み

「情けは (慈33) 」

    「悪事を己に向かえ、好事を他に与え、

  己を忘れて他を利するは、慈悲の極みなり」 

                 (最澄

 

  *平安時代の僧、767年近江国生まれ(現在の大津市

   比叡山延暦寺を建て日本の天台宗を開祖

 

 難しい事、困難な事は率先して自身が行い

誰もが担当したいと思う様な事は他者に任せる。

 これが「慈悲のこころ」に繫がると言っています。

 

 慈悲のこころとは、本来報いを求めない行為と

されています。

 言い換えれば、他者に情けをかけると言うこと

にもつながるのではないのでしょうか。

 

 最澄は、他の人のために尽くすことが最高の慈悲で

あるとの観念から、「己を忘れて他を利するは 慈悲の

究極なり」 と説いています。

 

閑話休題

 「情けは人のためならず」と言う言葉がありますが、

 その解釈は、

   解釈1:  情けをかけることは、結局自分にも後々

             かえって来る事なので、他者に情けを

            かけることは大切だ。

   解釈2: 安易に情けをかける事は、その人の

         タメにならないのでやめるべきだ。

 

 この二通りの解釈が出来ますが、あなたはどちらの

 解釈がお好みでしょうか?

 

   比叡山 道のり険し 夏木立

       2020.07.07 moai291