どういう意味?

「ことば」の解釈斜め読み

「南無 (慈32) 」

       「南 無 地 獄 大 菩 薩」       (白隠禅師)

    (地獄の中にこそ真の菩薩、救いの菩薩あり)

 

  *江戸中期の臨済宗中興の祖、駿河の国の仏僧

 

  白隠禅師が書にしたためた「ことば」です。

 

  地獄の恐ろしさにおびえて出家した白隠禅師が

 「地獄にも救いがある」ことを知って、このことばを

 書いたと言われています。

 

  世間一的には、嘘をつくと地獄に落ちると言われています。

 嘘をつくのは、僧侶も例外ではありません。

 

  僧侶の説法にも、どうしても通俗的な嘘がふくまれて

 しまうものです。

  と言うことは、僧侶も地獄へ落ちることになります。

 

  しかし、仏教の教えでは、「悪いことをしたから地獄へ

 必ず落ちる」とは言っていません。

 

  歎異抄にも、「善人なおもって往生を遂ぐ いわんや悪人をや」

 との有名な 「ことば」 があります。

  「善人でさえも往生できる、ましてや悪人なら尚更のことだ」 と

 言っています。

 

  善人より、悪人の方が 「救われるコンテンツが多い」 ので、

 悪人は、善人にもまして往生できると言うことなのでしょう。

  この意味においては、「地獄にも救いがある」と言うことなの

 でしょう。

 

 閑話休題熊本県の被害が甚大です。

      今後の復興対策等に何らかの協力をしたいものです。

      出来ることと言えば、クラウドファンディング

      寄付をすることぐらいしか思いつきません。

      コロナも心配だし、ドカチン(土方作業)も

      出来ないしな~

     「南無地獄大菩薩」

 

     今一度 咲けと祈るや 蓮の花

          2020.07.06 moai291