どういう意味?

「ことば」の解釈斜め読み

「これ何? ノーベル 」

  「これ何? 」:富と名声
 
 「これまで富を得た人は多い。
  しかし富や名声とともに、彼らはいずこに去ったのか。
  誰も全くその跡を知らない。」
               (入菩提行経)
 
 現世において、財産、名声等を得ても
来世に持っていくことなど出来ない。
 
 その名声もいつの間にか全て消え去り、
人の記憶にも残らないものであると説いています。
 
 特に財産などは、跡形もなくすぐに消え去る事が
この世の常と考えられます。
 
 しかし、莫大な財産を有効に活用した人は
 ご存じノーベル賞創始者です。
 
 ノーベルはその遺言で、残した遺産で「ノーベル賞
のための財団をつくり、その財産の運用益で賞の経費を
まかなう様にすることとしました。
 
 財団は、独立性を保つため、国など公的機関
からの寄付も受け付けず、民間からの寄付も
厳格に制限している様です。
 
 霧のように消え去ると思われる財産も、
知恵を出せば、良い方向に収束させることが
出来ると言う典型的な例でしょう。
 
 このノーベル賞は、全世界への大きな
「クリスマスプレゼント」とも言える
ものなのでしょう。
 
  *裏庭の 小さき犬小屋 雪囲い
         2020.12.24.moai291