どういう意味?

「ことば」の解釈斜め読み

「これ何? ふたたびの旅へ…」

 【今日の俳句】:暮の秋(秋)
    暮の秋 仔犬に嫌われ我もまた
 
 【今日の思込】
   新宿の目(新宿西口広場のアート)
 
   昔東京近辺に住んでいた時
  よく新宿西口を利用していた。
 
   その時、新宿西口で
  奇妙な「新宿の目」という
  摩訶不思議な物体を目撃していた。
 
   その時は
  ” なんじゃコレ~ ”としか思わなかった。
        
            @写真出典:「近代建築の楽しみ」より。
 
   しかし、なんか心に引っ掛かる
  「物体(作品)」ではあった。
 
   もう何十年もたったし、スバルビルも
  解体されたので、この「新宿の目」も
  消滅したのかと思っていたが、
  その地下に設置されていたこの「巨大な目玉」は
  今も残っているらしい。
 
   かつて新宿西口を利用していた人なら
  み~んな知っている「新宿の目」。
 
   この目玉は一体何を見ているのだろうか?
  そんなことは当時は全く考えもしなかった。
 
   この作品には、
  「作、宮下芳子」と書かれた「銘板」がある。
 
   この作者が2022年のインタビューで
  作品の意味を説明している。
   (2022年12月3日、テレビ東京「新美の巨人
    新宿西口広場(新宿西口物語)」という番組。)
 
   作者の「宮下芳子」女史が、
  新宿の現場に案内された時、その場で、
  ”大きな目玉を作ろうと思ったと”いう。
 
   「世の移り変わりを見る目玉を作ります。」
  女史はそう答えたそうです。
 
   しかし、本心は、
  「いい男が歩かないかなって見ている目
  を作ったのだという。
 
   「そんな気持ちを失ったら終わりよ!」
  そう女史は言い放ったそうです。
 
   すごくステキな方ですよね……
  この女史の意見に私も大賛成……
 
   ” いい女が歩いていないかなぁ~ ”って、
  これは当時私が、新宿西口界隈を
  ふらついていた時、そのもの……
 
   かなり年月が経ってしまいましたが、
  今一度新宿でこの作品と対面したいと
  画策している今日この頃です。
   (ふたたびの旅へ……)
 
 【今日の川柳】:想
  「新宿の目」一度は睨み返したが…
   年寄りは 想いのなかに何を見る
   いい女はイイ女 これ必然男もね
 
 *「何これ?」:色
    色欲は火の如く熾なれども、一念、
      病時に及ばば、便ち興は寒灰に似たり。
                     (『菜根譚』)
 ●思いは人それぞれです。内容は当然の事ながら「個人的見解」と言う事で…