どういう意味?

「ことば」の解釈斜め読み

2020-01-01から1年間の記事一覧

「これ何? 生」

「これ何? 」:南無 「この生の終わるときは、ふたつの眼、 たちまちにくらくなるべし。 そのときを生のおわりと知りて、 はげみて南無帰依仏ととなえ奉るべし。」(道元) 仏教では、「臨終正念」と言う言葉があります。 これは、臨終時における信仰告白は…

「これ何? 絵」

「これ何? 」:実態 「文字、言句は、これ絵に描ける餅のごとし。」(弁円) 絵に描いた餅は、実態ではないので、食べることが 出来ない。 仏教では、言葉に対して一種の不信感があります。 言葉はコミニュケーションの道具であり、実態では ありません。 「…

「これ何? 音色 」

「これ何? 」:単独・協調 「琴の音色は弦だけで弾いても出てこない。 しかし琴を弾くと音色がでる。」 (大般涅槃経) 楽器の音は、個々の部品から出ている訳ではない。 それぞれの部品が一体となった時、はじめて本来の 音色を発する。 この経典は、世の動…

「これ何? 善人 」

「これ何?」:善行 「むさぼりと怒りと驕りの心がなく、 道理に従って語る人が善人である。」(釈迦) 人のため、これから生まれてくるもののため、 そして自分のためにもなる事を行う行為が 善行であるとしています。 むさぼり、怒り、驕りの三つの煩悩を …

「これ何? 縁 」

「これ何?」:繫がり 「生類の心は、縁に縛られて動く。」 (入楞伽経) 生きとし生けるものの心は、全て「縁」に支配されて いると教示しています。 人々の繋がり、自然との繋がり、心のつながり、 地域社会との繫がり等、全て「縁」と言えるのでしょう。 …

「これ何? 道理 」

「これ何? 」:世話 「道理に従って父母を世話すれば、 その孝養により、世人に称えられ 死後、天に生まれるだろう。」 (釈迦) 父母から受けた諸行の事柄に対して、 篤く報いる生き方を実践すれば 人は死後、天に再生できると教示しています。 父母に孝養…

今週の 「 急に寒い:前言取り消しの巻 」

今週のお題は「急に寒いやん」 「そんな事も無いヤン」と、個人的には思います。 「暖ったか電気毛布」も買ったし、TOYOTAの「Yaris」も 購入予約をしたし、ついでに「洗濯・乾燥機」も 購入してしまいました。 そんな訳で、確かに今は「懐が急に寒いやん」…

「これ何? 文字 」

「これ何?」:字面 「子供は指を見て、物を見ない。 愚者は言葉の指にこだわって、 死ぬまで文字にこだわり、 真実を知る事がない。」 (入楞伽経 ※) 字面だけを頼りにしたのでは進歩はないし、 本質は見抜けないと言うことなのでしょう。 字面から何を知る…

「これ何? さとり 」

「これ何? 」:修行・迷宮 「さとっても、なお修行の手綱を 緩めてはならない。」 (道元) 釈迦は、80歳で亡くなるまで、戒律を守り、 修行者として生きた。 このように、修行を完成したと思われる人でも 一生涯、心身を律することを実践しているので 「…

「これ何? 惑う」

「これ何? 」:虚心坦懐 「塵を遠ざけ、垢を離れれば、 法眼浄を得る。」 (釈迦) 曇った眼鏡では、文字は読みずらい。 レンズの塵をふき取るとよく見える。 この様に、煩悩に惑わされると 本質が見えなくなると説いています。 「虚心坦懐」の心境が大切な…

「これ何? 欲求」

「これ何? 」:足るを知る 「飲食を与えれば力を与え、衣服を与えれば美貌を与え、 車を与えれば安楽を与え、家屋を与えれば一切を 与えるものである。 道理を与える者は、不死を与える者である。」(釈迦) 人の欲求にはきりがない。 欲しがるものを与えれ…

「これ何? 善・悪 」

「これ何? 」:時代変遷 「いずれの人も行い悪しくせんとはあらねども 心足らずして我が身を亡ぼすなり。」 (鈴木正三) 人はだれしも意識して悪いことをしようと する者などいない。 しかし考えが足らずして、悪い方向へ進んで しまうこともあり得ると教示…

今週の「 いも選手権 」

今週のお題は「いも」 「いも」といえば、 ・イモト アヤコ =何かちょっと無理をしている感があるなぁ~ 「写真」も「登山」もガンバッテ欲しいなぁ~ ・井森 美幸 =明るい性格。よく見ると結構美人。 性格も良さそうなのですが、何故か独身。 世の男性は…

「これ何? 炎 」

「これ何?」:薪と火 「身は乾ける薪の如く、瞋恚は火の如し。 他を焼くことを能わずして、まず自らの 身を焦がす。」 (大荘巌経論) ややもすると人は、思い通りにならないと、 その怒りを外(他者)にぶっつける。 自身の外に向かって怒りをぶっつける訳…

「これ何? 我執」

「これ何 ? 」:昇 進 「世人多く、我は元来人に能しと言われ 思われんと思うなり。 それが即ち、よくも成り得ぬなり。 ただ、我執を次第に捨て、知識の言に 随いゆけば昇進するなり。」 (道元) 人は誰しもが、他者から能ある人(出来る人)と 思われたい…

「これ何? 自覚 」

「これ何?」:賢者 「君子の力牛に勝れたり。 然れども牛とあらそわず。」 (道元) 自分は力があり優れていると自覚していても 牛とあらそう様な人はいない。 人の世界において、「自分の方がまさっている」と 思っても、それを特に自慢することなど無きよ…

「これ何? 他人事」

「これ何? 」:自己模索 「他人の財産を数えても、己に一銭も入らないように 教えを聞くだけでは身につかない。」 (大般涅槃経) 時々報道などで長者ランキングなどが公表されますが、 これがわかったところで、何の具体的な利益もない。 これと同じように…

「これ何? 極端 」

「これ何? 」:偏る、中正 「二つの極端に親近してはならない。 欲望の苦しみにふけること。 自らを激しく苦しめること。」 (釈迦) 諸仏は、何事にも偏らないで中正を守る事が 人の道であると説いている。 行いも心遣いも考えも、過ぎないように すること…

「これ何? 心身」

「これ何? 」:浄むる 「身をきよむるは、心をきよむるなり。 心身をきよむるは、国土をきよめ、 仏道をきよむるなり。」 (道元) 人と環境は、共に仲間として世界を形成している。 人は自然とともにあり、国土に生かされている。 故に、自己の身を浄めなけ…

「これ何? 迫る 」

「これ何? 」:老いと死 「大きな岩山が四方から、すべてを圧し つぶしながら、迫りくるとしょう。 その様に老いと死とは、人々の上に 迫り来る。」 (釈迦) 生まれたからには、誰もが必ず死する。 不老不死の薬などはない。 しかし、死は必ず一回きりであ…

今週の「 粗忽者の一休み 」

2020.10.10. 「今週のお題」はお休みです。 ではなくて、 今週のお題は「お休みです。」又は 今週のお題は「お休み」です。デス。 エッ、本当にお休みなの? 「お休み」が今週のお題かと思った。 なかなかの粗忽者。 「オレオレ詐欺」に引っかかりそう。 そ…

「これ何? 布施 」

「これ何? 」:与える・いただく 「人々は信念に従い、清らかな心で布施する。 だから、与えられた飲食物に満足しない者は、 昼も夜も心が休まらない。」 (仏陀) 本来、与えると言う行為は、自身と他者が互いに 助け合う慈悲の心に支えられているものであ…

「これ何? いつくしみ 」

「これ何? 」:利己 「母が己が一人子を命を賭けても護る。 そのように、一切の生きとし生けるものどもに 対しても、無量の慈しみの心を起こすべし。」(仏陀) 母は、わが子を命をかけても護る。 しかし他人の子に対しては、わが子のライバルでも あるかの…

「これ何? 器」

「これ何? 」:理解 「水は一味であるが、器により水の形に 違いがある。水の作為ではない。 仏法に違った理解があるのは、 心の器の違いによる。」 (華巌経) 水は、器により自在に形を変え、熱すると蒸発し、 冷やすと凍る。 仏法も、人の器(能力)によ…

「これ何? こだわり 」

「これ何? 」:空の心 「かたよらない心、こだわらない心、 ひろくひろく、もっとひろく。 これが般若信経の心なり。」 (高田好胤) 般若心経は、空を説く経典。 空とは、まっさらな心と言う事なのでしょう。 何事にも執着しないこだわらない心が、「空」。…

今週の「運動不足: あぁ懐かしい 」

今週のお題は「運動不足」 「運動不足」かぁ~ 確かに不足しているなぁ…… 今までにしてきた運動は、 懐かしの「学生運動」位かなぁ…… 東京大学の入試中止など、 もう歴史上の事件だもんなぁ…… 多くの人は、「そんなのあったっけ」かな? あぁ懐かしい……。

「これ何? 眺むる 」

「これ何?」:月影 「月影の到らぬ里はなけれども 眺むる人の心にぞすむ 」 (法然) 月影はすべてのところに射しこんでいるが、 それに気付けるのは、月影を意識して 眺める人のみが知り得ることである。 この様に、仏のひかりは、いつでもどこにでも 差し…

「これ何? よかった 」

「これ何? 」:動揺 『 人間何でくたびれるかと言えば、 少しでもうまいことをしょうという動揺で くたびれている。 「あぁよかった」……何が良かったのかと言えば、 「私がよかった」と言うだけの話じゃ。』 (澤木興道) 澤木老師(1880~1965)は、「宿な…

「これ何? 圧政者 」

「これ何? 」:支持率 『村や町を破壊し包囲し、圧政者として 一般に知られる人……、 かれを「賤しい人」であると知れ。』 (仏陀) 仏陀は、国王の務めは、民衆をして人間としての 正しい道を歩ませるのが、国王の務めだと教示している。 民衆を苦しめる国王…

「これ何? 思い込み 」

「これ何? 」:妄想・現実 「蚕がまゆをつくる様に、人は妄想の糸で 自らを縛り、他人を縛る。」 (楞伽経) 人は、思い込みと妄想で迷い、縛られ 苦しんでいるとこの仏典は教示している。 人は、幻想にあるものを、現実と 思い込んでいるのかもしれない。 …