どういう意味?

「ことば」の解釈斜め読み

「これ何? チャットGPTで俳句?」

  「何これ? 」:知
 
 「己を顧みて己を知れ。
  たとい学文広くしていかほど物を
  知りたるも、己を知らずば、
  物知りたるにあらず。」 (鈴木正三)
 
   本当の物知りとは、学識等ではなく、
   自分自身を知っているもの。
 
【今日の思込】:「チャットGPT」で俳句?
 
   人工知能(AI)を活用した
  対話型ソフト「チャットGPT」。
 
   質問すると自然な文章を作成して回答する。
  それなら、「俳句」も作成可能なのでは?
 
   日本語の「音」を組み合わせて
  意味のある「言葉(表現)」にすればいい。
 
   「俳句」は、17音(17文字ではない)の
  組み合わせ。
 
   そして、季語を入れて俳句の形式の
  「5」、「7」、「5」にまとめれば、
  一丁上がり~
 
   確かに組み合わせは無限にある様に
  感じられますが、日本語の音数は限られて
  いるので、これらの組み合わせも当然有限
 
   そして今までに作成されている「俳句」を
  除いて、新たにAIで作成したものを
  「自身の著作として登録」してしまえば、
  以後は、誰も日本語での自作の俳句は創れない、
  なんてことにもなってしまうカモ。
 
   こんな理不尽な事も可能な世の中が
  すぐそこに見えている様です。
 
   ・”雨が降ってきた”
   ・”川の流れが急になった”
   ・”チョットした不安もあるが風情を感じる”
 
   この三要素で、5-7-5の
  俳句を作成するよう「AI」に指示を与えると……
 
   五月雨を集めて早し最上川芭蕉
   (サミダレヲ アツメテハヤシ モガミガワ)
 
  なんて俳句を提示するのかもしれない。
 
   そこで、この俳句は既に存在するので、
  違う俳句を作成(創造)せよと指示を出すと、
  AIがこの「句」を参考にして、
 
   ”五月雨を集めて早し墨田川”(AI)
  なんて、変な「句」を創るかも知れない。
 
  「隅田川」では、”集めて早し…”と
  マッチしないことは誰が見ても明らか。
 
   急流と言う事なら、日本の三大急流の
  「球磨川」、「富士川」でもいい様な気がする。
    しかし音数が四音で、マッチしない。
 
   ここは五音の「モガミガワ(最上川)」しかない。
 
   でも、「五月雨を集めて早し墨田川」みたいな
  変な「句」でも、一応は「俳句」?
 
   「下手な鉄砲数打ちゃ当る」的に、
  何億何兆もAIで作句をすると、その中には
  「当たりの句」も当然出て来るはず……
 
   AIで手当たり次第に創った「句」から、
  後でイイものを選択すれば良い。
 
  「俳句」をつくるのではなく、
  AIがつくった俳句らしきものの中から、
  いいものを選ぶ事だけが、人間の
  役割になってしまうカモ。
 
   この選択もAIに任せましょうか?
 
   これでは、もはや「俳人」と言うよりは、
  「廃人」そのもの………
 
   風情と言うものが、何だか消えて
  行きそうで……ヤダナ~……
 
 * 紫陽花の朽ちてほろびぬ余生かな
         2022.07.06./moai291
 
  ウクライナへの間接的支援の為と、自身の為に「節電」しましょう。
    我が家の節電等:(下手な節電数打ちゃ当る?…なんやそれ…)
  ※思いは人それぞれです。内容は当然の事ながら「個人的見解」と言う事で……
   記載内容に”誤解を招くような表現”があったのならお詫びいたします。