どういう意味?

「ことば」の解釈斜め読み

「ありのまま(慈7) 」

「貧しきてへつらわざるはあれども、

   冨みておごらざるはなし」 道元禅師)

 

 道元禅師は、鎌倉時代の1200年京都生れ、曹洞宗の開祖。

 

 自分が貧しいと思っていても、他人に「へつらう」ことは

しない者がいる。

 

 一方、自分が優位であると思っている者は、

すべからく、尊大な態度を取るものだと、

道元禅師は言い切っています。

 

 富や地位、権力がある者は、全て「おごりある者」

と言うことになります。

 

 富や地位、権力があるにも拘らず、「おごり無き者」は

本当にいないのでしょうか?

 

 私の周りには……………

 そもそも、富とか地位とかは……………

 人間性を損なう元凶となりうる富とは……………

 

 さて、私は「おごりある者」なのでしょうか。

 富もそんなに無い事だし「おごりある者」では無い

つもりなのですが、自覚が無いだけなのでしょうか。

 

 そういえば、他の方々に食事などを 「おごったこと」 は

沢山あります。 この意味では「おごれる者」です。

 

 道元禅師は、「ありのままの姿がそのまま仏法であり、

日々の修行がそのまま悟りである」と説いています。

 

 現代の経済優先の社会構造が、少し心配になっています。

 

   蓮の花 言葉少なき 修行僧

          2020.06.11 moai291