「貧しきてへつらわざるはあれども、
冨みておごらざるはなし」 (道元禅師)
自分が貧しいと思っていても、他人に「へつらう」ことは
しない者がいる。
一方、自分が優位であると思っている者は、
すべからく、尊大な態度を取るものだと、
道元禅師は言い切っています。
富や地位、権力がある者は、全て「おごりある者」
と言うことになります。
富や地位、権力があるにも拘らず、「おごり無き者」は
本当にいないのでしょうか?
私の周りには……………
そもそも、富とか地位とかは……………
人間性を損なう元凶となりうる富とは……………
さて、私は「おごりある者」なのでしょうか。
富もそんなに無い事だし「おごりある者」では無い
つもりなのですが、自覚が無いだけなのでしょうか。
そういえば、他の方々に食事などを 「おごったこと」 は
沢山あります。 この意味では「おごれる者」です。
道元禅師は、「ありのままの姿がそのまま仏法であり、
日々の修行がそのまま悟りである」と説いています。
現代の経済優先の社会構造が、少し心配になっています。
蓮の花 言葉少なき 修行僧
2020.06.11 moai291